この仕事をしていて面白いと思うことがあります。
昔は部活に入ってバリバリ運動していたという人ほど挫折しやすくて
いつも帰宅部で、運動なんかまったくしたことのないという人ほど開花したりするんです。
こういうケースが結構多い。昔はバリバリ運動していたという人でも、当然、体力や筋力は低下しています。なので、当時の自分と、今の自分を比較してしまうんでしょう。「昔はこんなんじゃなかった」「昔はもっと痩せてた」というように、その落差にガッカリし、モチベーションがだんだん下がってしまう。
対して、まったく運動していなかった人というのは、運動に対してあまり良い思い出がありません。体育の成績が良かったわけでもなく、運動会でもみんなの足を引っ張らないように必死だったことでしょう。なので、その後は「運動が苦手」という意識のまま大人になっていきます。
でもですね、これって見方を変えれば、トレーニングをすれば「プラス」にしかならないということです。ゼロどころか、マイナスなわけですから、やればやっただけ、プラスにしかならないというわけです。
超運動ができた人というのは、昔に全盛期を経験してしまっているため、どちらかというと、昔の感覚を取り戻していく作業に近くなります。きちんと厳しい現実を受け入れることができる人であれば問題にはなりませんが、過去の自分と比較してしまう傾向が多いため、挫折しやすい。
中には「昔、部活で散々走らされたからランニングは嫌い」というように、嫌な思い出が定着してしまっているケースもあります。
なので、アルバイトではありませんが「運動未経験者」のほうが、様々な面でフレッシュなので、飲み込みが早く、上達が早かったりします。あとは、動きに癖がなかったりもするので、筋トレが上手になりやすい傾向があります。
もちろん最初は覚えることが多くて大変ですが、それもすべてプラスです。大変なことも含めて、すべてポジティブに転換して考えていきましょう。
すべては考え方次第。
どんなに悔やんでも、過去のことは過去のこと。時間を巻き戻すことはできません。これからのことを考えましょう。
明日よりも今日、今日よりも今です。
浅野