世の中には女性から「ありがとう、また話聞いて」と言われる男性と、「あぁそうだよね。ありがとう(もう相談しない)」と言われる男性がいる。

共感して欲しい「女性脳」と、アドバイスしたがる「男性脳」とはよく言われるものです。

女性から「この人、ほんと私の気持ちわかってないな」と思われてしまう原因が、ほとんどが「共感不足」にあります。あるリサーチによると、夫婦関係の不仲の原因のトップは「主人が話を聞いてくれない」というほどです。

これはカップルにしても往々にしてあることです。彼氏が話を聞いてくれない、全然わたしの気持ちをわかってくれない。それで、すれ違いが起こってしまうことはよくあると思います。

こういうことですよね。

人って、自分の考えが正しいと思っている節があるので、なかなか素直に話を聞けないんですよね。特に男性はそうです。女性の発言に対して

「でも、〜じゃん」「いや、〜だから」

こんな感じの返し方をする男性って多いと思います。「でも」「いや」という否定語から入るのもそうですが、共感が下手な人が多いんですよね。

じゃ、どうして共感が下手かというと「共感する = 女々しい」という男性心理が背景にあるからです。男性は小さい頃から「甘えちゃダメ」「男の子なんだからしっかりしなさい」というように育てられます。

相手に共感するということは、自分が折れて、相手の意見に合わせることだと感じてしまうんですね。本人がそこまで意識しているかどうかは別として、それを女々しいことだと感じてしまうんです。僕は、相手の気持ちに共感できる男性ほど、器が大きく、一歩引いている感じがあって、男らしいと考えています。

あなたは、こんな経験がありませんか。少しプライドが高かったり、自己主張が強い相手ほど、自分の話を聞いてくれないようなこと。ありますよね。もちろん男性に限らず、女性グループの中にも1人くらいはいるはずです。

僕は、カフェなんかで本を読んでいると、つい隣の席の男女の会話に耳を傾けてしまう癖があります。そこで一番気にするのは、男性が女性の発言に対してどう返事をするのかということ。「いや」から返事し始めるのか、それとも「そうだよね」から返事し始めるのか。もし機会があれば、よく耳を傾けてみてください。

女性と良好な関係を築くためには、女性の話には最後まできちんと耳を傾けて、共感することが大切なわけです。特に女性相手の仕事や、女性が多い職場では「共感の技術」は必須スキルです。

「いや」「でも」の代わりに、「うんうん」「たしかにね」「そうだよね」という言葉を選ぶと、女性との関係も少しは円滑になるはずです。今まではそこで会話が止まっていたのに、上手に共感の意を示すと「そうなの、それでね」「でしょ!だってさ」という具合に、「この人なら私の気持ちわかってくれるな」と、女性は安心して気持ちよく話を続けてくれるはずです。

それで、こちら(男性側)はあまり話していないのにも関わらず「あの人は、本当に話が上手」「ありがとう」とさえ言ってくれたりするんですよね。

これは一朝一夕では獲得できるスキルではありませんので、日頃からの訓練が必要です。実際の会話だけでなく、電話やLINE、家族との会話でもいいでしょう。はじめのうちは意識しておこなう必要があるかと思いますが、訓練を重ねることで、やがて無意識レベルで、でも心を込めて「そうだよね」というように共感の言葉を返せるようになります。

会話の本質は「相手を気持ちよくさせること」だと、僕は考えています。

浅野